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通勤電車(エピローグ編)
作:丑汰老
「おらぁ こいっ 変態やろう!!」
怒鳴り声とともに両腕を引き上げられて男は我に返った。
男の左右の腕をがっしりした駅員が抱きかかえている
電車は駅に止まっており、すでに車内の乗客はまばらになっていた。
もちろん周囲に若い女性たちの姿はない
女の子たちはすでに途中の駅で降りてしまったようだ。
男はアソコを露出したままへたりこんで気を失っていたのだ。
男周りには無数のティッシュが散乱している。
「全くどうなってるんだ!今月に入ってこれで4人目だぞ」
「ほんとにたまらんなぁ」
駅員が吐き捨てるように言った。
乗客の視線は彼に集中し、おばさん達は眉をしかめながらヒソヒソ話始めた。
イスに座って英字新聞を読んでいたビジネスマン氏も彼に軽蔑した視線を送っていた。
いつ、この災いが自分に降りかかるともしらずに・・・
そして男は呆然としたまま駅員に電車から引っ張り出されて行った。
車内には無数のティッシュだけが残っていた。
変態男を抱えながら駅員のひとりの男が言った
「女性専用車両をつくったらどうなんでしょうか?」
「それが無理なんだよ。」
「ひとつ手前に女子大生の降りる駅があって、そこまでは乗客の90%以上が女子大生で
車内は身動きできない程の状態なんだ」
もうひとりの先輩と思われる駅員が答えた。
「まあ、女子大生に囲まれりゃ発情もするわなぁ」
駅員の皮肉な声も変態とされた男の耳には届かなかった。
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