唇の端から唾液がほとばしるほど激しく求めあうキスに2人して我を忘れてるところだった。
熱く息を吐きながらゆっくりと唇を離し、唾液の糸が自然に切れるのを楽しむ彼女はアルダの前で会った時とは違う女性に見える。
彼女はおもむろに俺の足を拡げ大きく開かせた。柔らかく冷たい掌で内腿を揉むように刺激されると、俺は否応なしに感じさせられて大きくのけ反り、されるままになった。
部屋の薄明かりのなか、彼女がクスリと笑うのがおぼろげに見えた。
それでも声を出すことだけは必死に堪えていたのだが、彼女の指先がもっとも敏感な部分に達したとき。
思わず情けない声で喘いでしまった。
「、、、、、ん、、っ、、、ああっ、、、、、カはっ、、、」
美しい形の口角が半月型に緩むと彼女はまた、クスリと笑った。抱かれてるのは彼女ではなく俺の方だという意識が芽生えてくる。
彼女は含み笑いのまま俺の手首を捕らえると、それが自然のようにベッドの支柱に近づけていく。
驚くほどヒンヤリした鉄の感触が手首を通して伝わってきた。手首に巻かれる帯の音が聞こえてくる。
シュ、、、、、シュッ、、、、、キュッ、、、、、、、、シュ、、、、シュッ、、、、キュゥゥ、、、、、
縛り方にも女性独特の優しさが伝わってくる。形のイイ2つの乳房が俺の目前で同じ揺れかたをしていた。
縛り終えた彼女は目的を実行できたように一回小さく息を吸うと、俺の耳先で、また、クスッと鼻で笑った。
彼女の肉厚な舌が弓のように反り、あごの下から耳の裏まで一度も離すことなく一直線に、小刻みに震えながら舐めていく。
微弱な電流が体の中心を通り、俺の肉体は勝手に反応した。彼女はそのヒクつきを、舌という器官で楽しむように舐めていく。
重力で不自然に垂れた乳房が俺の口先にあった。彼女は俺が舐めようとするとギリギリのところでスッ、と身を引いた。
俺の頭の上でまたクスクス、と彼女が笑った。今度は笑ってるのがハッキリ見えた。濃いピンク系の口紅が淡い照明に浮き立った。
俺はなんとかその果実を舌先に捕らえようとしたが、またギリギリのところで離されていく。
だが、彼女の乳首は舐められてもいないのに大きく腫れていくのが分かった。
俺の足元に彼女が移動するとき、ベッドが一度大きくギシリと鳴った。
そのまま両足を上げるようにされると俺はなんとも無様な格好になる。固い棒に息を吹きかけられるだけで、ビクッと反応した。
よく動く舌で、ひとしきり先端をもて遊ぶようにすると、彼女の口に俺の反り起ったものが含まれるのが見えた。また電気が体を駆け巡った。彼女は上目使いで俺の表情の変化を楽しんでいる。ほとんど無口な彼女だったが、俺にはそれ自体、責め言葉だった。
唇の肉が俺の棒を挟み込んだまま伸縮し、それとは別の動きをしてる舌が先端を絡めるように口内で躍動していた。
「、、、うっ、、、出る、、、、、、、出ちまうっ、、、、い、いくって!」
それを聞いても彼女の変幻自在に動めく首は、ゆっくりになる兆しがなかった。彼女は、
ん?、、なに?、という小首をかしげる仕草をすると今まであった含み笑いが攻撃的に変化していく。
これ以上ない激しさで首の上下運動を加速させると、一気に俺の棒から口を離した、、、、、チュュポッン
「、、、ンァあ、、、な、なんで、、、、、?」 「、、、、クスッ、、、、まだダメよ、、、、出しちゃダメ」
射精寸前で口というつぼみから離された俺の棒は所在なげにヒクついてる。染み出した白い液をすするように唇を当てると、間を置かず、もう一度奥まで吸い込まれた。一度二度と首を動かされるたびイキそうになる。思いがけない彼女の行動に慌てる俺。
「んんっァァ、、、ダメダメ、、、イクッ、、、、、、、、イクッて!」
少しずつ染み出す精液を、甘い蜜でも舐め取るように、またすすり取られた。
何度もイキそうになると素早く口から離し、手でゆっくりとシゴかれた。彼女の心から楽しむような含み笑いがさらに俺を支配していく。
彼女は身を起こし、俺の棒を入り口の肉で堪能してるのか、湿った陰毛を擦りつけてくる。豆のような突起が俺の先端に当たるたび彼女は小さな喘ぎ声を出した。しばらくそうして遊んだあと、狙いを定め入り口に当てがう。
そして自分の内へと差し入れた。深い場所に達するまで。躊躇することなく一息に。また俺の口から勝手に喘ぎ声が出た。
「んっ、、、ぁああ、、、」 「ふふ、、、、パンパンね、、、、子宮に当たってるの、、、、、わかる?」
彼女が上下に動くたび体の奥底に重い、圧倒的な快感が込みあげてくる。俺は気を紛らわすためにベッドの軋む音を頭の中で必死に数え続けた。前後に腰を使いだした彼女の視線は俺の顔から離れることはない。悶える俺を見つめながら自分も感じている。
押しつけられ、擦りつけられる俺の肉棒は彼女の膣の中で翻弄され、いたぶられ続けた。
ンフフ、、、、、、また、彼女が小さく笑った。歴然とした差を見せつけられた俺は、尚、激しく動揺し、興奮していく。
彼女の動きに合わせ、縛られた布の強度が増していく不思議な感覚があった。
「あ、、あ、、、、や、やばぃ、、、、、でるっ、、、、中に出しちまうっ!」
その声を聞いたのを境に彼女の腰が、より激しく、リズミカルになっていく。またギリギリのところで止まってくれるのでは、という淡い期待を持ってた俺は彼女の顔を反射的に見た。
口でされてた時より悪戯っぽい、欲情した笑みを紅潮させて俺の焦りを楽しんでいるのが分かる。
その直後、背中の裏側にすさまじい電流が走り、失禁のように意思とは関係なく熱いものがほと走った。
俺の体は無意識に二度、三度大きくのけ反ると短距離ランナーのように激しく喘いだ。
ぼやけた視界で彼女を見ると、閉じたまつ毛を小刻みに揺らし俺の分身を満足気に受け止めてるのが分かった。
「ンフフ、、、、今日は早いのね、、、、いつもはもっとガンバるのに、、、、、ふふ、、、そうだわ、今日はもう一人いるのよ、、、、ミク、、、おいで、、、、こっちよ、、、、恥ずかしがらないで」
暗いモダンな照明がパァッと明るくなった。スイートルームの扉が開けられると、学生なのか成人なのか分からない若い女が俺達のことを興味津々といった感じで覗き込んでいる。
「この子、、昨日うちに入ったばかりなのよ、、おとこ責めるの初めてなの、、、フフ、、さ、好きにしていいのよ、お客さんだと思って」
そう、俺はここ【新宿】を拠点とした《責められ屋》だ。最近この手の風俗が急速に伸び彼女達のような【責め】を専門とした生業が数多くある。ひと昔前はその店の店長や、同じ仕事をする仲間内で技の修行を積んだらしいが、やはり俺達のようなプロが必要らしい。
渋谷、池袋、五反田、新大久保、鶯谷、数ある風俗の街でも、ここ新宿が「M」属のメッカ、発祥の地と言ってもいい。
「ち、、ちょっと、、2回は無理だよ、、、、契約では1回だけなはずだろ?」
下腹部にだらしなく精液が付着し、半起ちの俺は彼女達を見て言った。
「あら、、、?、、、あなたの社長さんとは1回なんて契約してないわよ、、、、イイじゃない、、減るもんじゃないし、、、ふふ」
そんなはずはなかった。俺達《責められ屋》はオナニーや風俗遊びは社則によって固く禁じられている。短くても1週間はタめられ、こうした未熟生、ときには彼女のような【遊び道具】としてお金で雇われる。
射精をせずタめる、というのはおそらく純粋なお客の反応を想定してのことなのだろう。1カ月近くタめた容姿のいい男だと当然値も張る。ホストの延長と言われれば聞こえはいいが、彼女達【本職】を相手にするのには俺達のような【受け身】の仕事が必要なのだ。
しかし、2回も3回もということになると仕事のサイクルが大きくずれ込むことになる。
「この子は大手の店でナンバーワンだった子よ、、、、ただね、責めるのは初めてなの、、、ほら、、いいのよ好きにして、、、、わたしも手伝ってあげるから、、、」
再び照明が淡い暖色系の色に変わり、喋っている彼女の口角がなんとか見えるぐらいまで静かに光源が落ちていった、、、、
続く