ペニスの女王様  (2) 

                                            作:テンちゃん  

  
赤い羽毛のような絨毯が敷き詰められた広いホテルのロビーは報道陣でごった返しており、彼女が最上階のスイートルームに着いたのは深夜になってからだった。
 
「あら、、クレア、、、、もう来てたの?、、、、、、、ごめんね、、、、試合のインタビューで遅くなったわ、、、、」
 
寝室につながる豪華な造りのリビングには、今日の「パーティー」のため呼んだ親友のクレアがシャンパンを片手にしている。
クレアの存在は唯一無二、心をときほぐし、澱のように堆積した彼女のストレスを安堵色に変えてくれた。
 
「ンフフ、、、、お疲れ、ソフィーナ、、、、テレビで見てたわ。それにしても凄い人気ね、、、、、、羨ましくなっちゃう、、、、」
 
その、豪華な部屋に見劣りしないほどのクレアの大人びた容姿は、久しぶりに友人に会った喜びと、これから行われる至福の時が迫った興奮、そして上等なアルコールのせいで微かに朱色に染まっていた。
 
「ね、、、クレア、、例のものは持ってこれた?、、、、、、」
 
「クス、、、、聞くと思った。この国に持ってくるのは大変だろうと思ったけど、、、、まだ認知もされてないみたいで税関の人も、戸惑ってたわ、、私、昼間、街に出たんだけど、、この国、、まだタバコなんて吸ってる人いるのね、、、それに比べれば遥かにマシよ、、
でも、まさか、あなたがこんな有名人になってるとは思わなかったわ。サインでも貰って帰ろうかしら、、、、クスクス」
 
東ヨーロッパを共に遠征したクレアの美貌は前にも増して豊かになり、テニスという洗練された競技を二人で語り明かした当時が胸に蘇る。
まだ若い、しかも同期の二人が過酷な練習に耐え、嬉しい時は共に笑い、悲しい時は共に泣く。
仲むつまじくなるのにさして時間はかからなかった。
 
いつの日か共にウィンブルドンでダブルスを、、、、。
そう、セーヌ川で誓い合ったあの日が昨日のように感じられた。それにしても綺麗になったわね、、、、クレア、、、、、、
 
「ソフィーナ、、、、いつもこんなイイの飲んでるの?、、、、、ボトル1本開けちゃったわ、、、クス、、クス、、、ンフフフ、、、、」
 
クレアの笑顔を見てると自分の顔まで自然に弛緩し、さきほどまでの取材攻勢の疲れが嘘のように消えていくのを感じる。
ピンク色のシャンパンを一口飲むたび、細く白い首スジがわずかに動き、キメの細かい泡が彼女の中に吸収されていく。
クレアは手入れの行き届いた黄金色の髪を軽く手ですくと、アルコールで溶けた瞳で隣の部屋を見た。
 
「ね、、、さっき二人ともあんまりスゴイ声でわめいてたから、、、、お口に猿ぐつわしちゃったけど、、、大丈夫だったかなァ?」
 
イタズラがばれた時のように、両肩を上げるジェスチャーをすると、色気のある含み笑いで自分を見つめてくる。
 
「え?、、、このホテルのタオルで猿ぐつわしちゃったんだぁ、、、、、相変わらずね、、、、クレアったら、、、、クスクス、、、、」
 
「それにしてもさ、、、一人はイイとしても、、、あのデブはなんなの?、、、、、まさか、わたし用じゃないでしょうね、、、、」
 
「今度はこっちの番ね、、、絶対聞くと思ったァ、、、、違うの、聞いてよクレア。どこの国にもいるのよね、、、カメラ小僧って、、、、、、私、そうゆうの許せないの知ってるでしょ。だからSPに頼んで強引に連れてきたのよ、、、、、ンフフ」
 
「あ、それって私も許せない、、、、、、なぁーんだ、そうゆうことかァ、、、、、変な趣味してんのかと思っちゃった、、、アハハハ」
 
キングサイズ、しかも豪華ホテルにふさわしい幅の広いダブルべッドには仲良く二人の男性が大の字で縛られ、呻きにも似た声を上げている。
一人は見た目も美男子で、特に、大人であるのに関わらず東洋人特有の幼さがうっすら残り、ソフィーナのハートを射止めるのに充分だった。しかも童貞。
 
処女を犯す願望。そうした思いがあるのはなにも男性に限ったことではない。
純真無垢な少年を快楽という名の渦に巻き込み、焦らすだけ焦らし、頭の中が空白になるまで、導き、教える。
 
しかもいつもは大体年下と相場は決まっていたが今回は自分より年上だった。そうした非現実感が新たな電撃となって快感を生み出してくれる。
男と女が裸で抱き合うのに年齢は関係ない。経験、という尺度で考えれば彼女の方が遥かに上だった。
 
本能的に守られたい、抱かれたい、という普通の女性なら誰しもが持つ感覚はテニス、というスポーツを生業にした時から次第に色合いを変えていった。
 
自分より明らかに実力が劣るテニスプレイヤーをネチネチと虐めるあの感覚が、男、という肉体の上に乗った時と重なっていく。
右利きなのに左手で勝利したことも数知れない。あの時の相手の屈辱的な顔っていったら、、、、、、
 
年下の少女からレイプされる男子もそれは同じで、恥ずかしさと猿ぐつわの息苦しさで縛り付けられた四岐を懸命に動かしている。
 
「ね、、、どう?、、2歳年下の女の子から襲われちゃうって?、、、、こんなイイ男なのに童貞なのね、、、奇跡だわ、、、、」
 
女性というものは想像力があり、やえもすればそれだけで絶頂を得られることもある。彼女もまた例外ではなかった。
入れてあげたとき、、、、どんな顔をするのかしら、、、、、アン、、、、、、、ダメ、、、、
 
私の締まりイイって、、、、、、みんな言うから、、、、、、入れたとたんイっちゃうのかしら、、、、、、
 
それで、身動きできない体を必死によじり、上から見下ろす私に懇願の眼差しを向けてくるの、、、恥ずかしさ一杯の顔で、、、
 
でも視線は外してあげないわ、、、、最後の最後までずっと見ててあげるの、、、、ンァ、、、、
 
そして、、、恥ずかしいことたくさん言ってあげるの、、、、、あなたが狂っちゃうぐらいの、、、、、
 
どんな声だすのかしら、、、、イク時のセクシーな顔、、、、、ダメ、、、、、もう濡れてきちゃったじゃない、、、、、、、んんァ、、、、
 
 
やがて訪れるであろう拷問にも似た苦痛と歓喜の美少年の表情を想像すると、子宮の奥から温かい愛液が滲み出てくるようだった。
そして何回目かの射精、自分がまだこれから、という時に泣き、わめく少年を見てると母性本能のような愛おしさが沸いてくる。
 
女性と違い、男性は理念と肉体は別々に制御されてるらしく、たとえ思想が拒絶していてもペニスは勝手に反応してくれる、その反応が彼女のサディスティックな性格を更に欲情させてくれた。
 
1年前、パリでクレアと誘拐同然に可愛い少年を拉致し、5回、6回と自分の中に射精しても、入れたまま、なお、腰を使い泣き狂わしたことが思い起こされる。
クレアはその男子の顔にまたがり、、、、、、気を失った男の子の上で、、、、、、、、、、私達はキスしたの、、、、、、、
 
あの時もアレ、、、、、やってたのよね、、、、、、
 
今日、クレアが持ってきてくれたアレの効果は絶大だった。わずか2gの粉末を飲むと肉体の中心から火照りだすあの感覚。
何時間プレイしてても満足などできそうにないのに、エクスタシーは津波のように何度も訪れるあの感覚。
感度という感度は研ぎ澄まされ、乳首を男の口に含ませただけで雷のような快感に包まれるあの感覚。
 
 
そんな彼女の性癖も、童貞少年には全て拷問に等しかった。
モデルもこなす彼女の肉体美、ましてやテレビでしかお目にかかれない超がつく有名人。
初めて女性、という裸体を見た童貞少年にはあまりにも刺激的らしく、角のように生えたペニスに息を吹きかけただけでイってしまうことさえあった。
いつだったか、あまりに我慢させ失神させてしまったことさえある。絶対出したらダメ、、、、、
そう耳元でささやくだけで自分の柔らかな肉に包まれたペニスはより大きく肥大し、臨界点を超えた時点で暴発してしまう。
耳に残る女々しい呻き声と共に銃弾でも浴びたように大きくのけ反ったかと思うと、罠にはまった小鹿みたいに体中をビクビクさせ、そのまま気を失ってしまうのが常だった。
今夜の童貞君はどうかしら、、、、欧米人にはない愛玩動物のような目で自分とクレアを交互に見ている。可愛いわ、、、、、
 
今夜は頑張ってちょうだいよ、、、、私、相当ストレス溜まってるんだから、、、、、、メチャメチャにしちゃうかも、、、、、、
 
その至福の喜びはプロテニスプレイヤー、という普段、並々ならぬ練習に明け暮れ、培ってきた闘争心、相手を攻める、という本能にも似ていた。
そうした性的欲望は今夜のように一瞬、その緊張状態の炎が消えるごとに彼女の中にムクムクと湧き上がり去来した。
 
だが、その横、豚のようにはみ出た脂肪が腹の左右に垂れ、見るのも汚らわしいブ男が分厚いメガネをかけコチラを見ている。
猿ぐつわされたタオルは頬の肉にまで食い込み、異臭を放ちそうなゴムの伸びきったトランクスパンツはすでに張り詰めていた。
 
「フーン、、、やっぱり変なとこばっか撮ってんのねぇ、、、、最低、、、、、」
 
あられのない角度から撮られた被写体は見まうごとなく自分で、胸の隙間や尻部を強調したものになっている。高性能デジタルカメラを床に叩きつけると同時に憎悪にも似た感情がフツフツと沸いてきた。
 
「どうしてくれようかしら、、、、、ま、いいわ、、、、、今日は久しぶりなの、、、あんたみたいな豚男に邪魔されたくないしね、、、」
 
普段、テレビカメラに見せることのない冷たく、忌み嫌う視線で彼女はその男を見下ろした、、、、、、、、、、、
 
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