灼熱の荒野の果て (4)

 (注) この時代の時代設定から、男性の話す言葉と女性の話す言葉の区分は不明確です。登場する女性達は現代のような女性語ではなく、男のような話し方をしています。そのためそのまま読むと、男がしゃべった言葉なのか、女の言葉なのかの区別がわかりにくくなるため、あえてセリフ部分の「 」の前に♂♀の記号をつけてみました。♂がついているのは男の声、♀は女の声というようにイメージして読んで頂けたらと思います。

 

 ♂「ああああっ。。あううっ、あうっ、ああああっっつぅぅっーーー」。

 オスの反応が益々激しくなる。それに連れて彼女の動きがさらに拍車がかかる。

 金縛り状態で身動きできないオスの上で、オンナの腰が上下にそして前後左右に激しく動く。それを昔の人類が見たならば、とてもセックスしているとは見えないだろう。まさに陵辱という言葉こそがピッタリするほど、激しくそして暴力的なシーンだった。

 オスが快感を感じていないかといえばウソになる。むしろオンナそのものによってオスのシンボルを翻弄され、頭の中が真っ白になるほどの快感を何度も味合わされている。強靱に発達したオンナの全身と同様、この時代のオンナ達の女性器もまた、高度に進化を遂げていた。


 数が極端に減ってしまったオスと生殖行為ができる機会は、オンナ達にとっても限られたものでしかない。その限られた時間内にオスを興奮させ、ペニスを勃起させ、精液を採取出来なければ、生殖本来の目的を達する事は出来ない。

 そこでオンナ達の膣はより強靱なものになっていった。一度ペニスをくわえると膣口の筋肉が収縮し、オスがいかに激しく抵抗しようとも簡単にはそこから抜く事はできなくなった。また膣の内側では幾重にも重なった肉襞がからみつき、オスの性欲を極限まで高める効果を発揮する。オスの意志などお構いなしに、何度でも精液を絞り出すことが可能なほど、その内側は精緻を極めた構造に進化を遂げていた。

 環境に応じて(残留放射能の影響もあってか)、変化をとげたオンナ達に対して、同種であるはずのオトコのほうは、むしろ退行変化することによって、オンナの従属物として順応し生き残る道しか残されず、こうして男からオスが誕生していった。

 たった一人のオンナと接するだけでも、オスの体力的な消耗は激しい。そのためオス達は本能的に性交を避けようになり、それがさらにオンナ達の競争心や加虐心をそそるという現象を生みだしていく。オンナ達は嫌がるオスを力づくでねじ伏せ、犯す事をむしろ楽しむようになっていった。

 そして圧倒的少数のオスを、多数のオンナが奪い合う事よりも、互いに協力しあって一匹のオスを集団で輪す事の方がメリットが大きい事に気がつき始めた。女性が本来もっている群れるという傾向がより顕在化し、オンナ達は当たり前のようにオスに集団で襲いかかり、オスを押さえつけたまま順番にみんなで犯すようになった。

 嫌がるオスをみんなで犯すことは、オンナ達の実益を兼ねた娯楽と化し、仲間同士の結束を固める上でも有益だった。しかしその犠牲になるオスにとっては、迷惑この上ない話だ。一人のオンナを相手にするのでさえ、この時代のオスにとってはキツいというのに、それが集団で襲いかかってくるのだから堪ったものではない。

 オンナの集団は一度や二度の射精で許してくれるハズもなく、彼女達が満足するまで、何度でも射精を強要され続ける。身体的な疲労もさることながら、精神的に受けるダメージをもまた計り知れないものがある。この時代のオスにとってオンナとの性交というものは、恐るべき破壊力でもってオスの心身を破壊し続ける過酷なものでしかないのだった。


 ♂「あああーーーーっ、ひいいいっっっーーーーっ!!」。

 恍惚の表情を浮かべたエマグラの下で、あわれなオスが悲鳴を上げ続けている。依然として手足は突っ張ったまま身動きが出来ず、わずかに動く首でいやいやをするようにしながら・・・。

 ♀「エマグラ、そろそろ交代しろ」。
 ♀「そうだ、そうだ、このままでは夜になる」。
 ♀「次は、オレだ」。

 周囲を取り囲む約20人のオンナ達は、もはや順番が待ちきれないのか、下履きの腰布をはぎ取って、自分の手で性器をなで回している者までいる。

 ♀「くうっ、うんっっ、あっ、もう少し、あともう少し・・・」。
 エマグラの動きがさらに激しさを増し、腰の動きがグラインドを繰り返す。豊かなバストの先で浅黒い乳首がピンと張りつめている。

 ♂「ああっっっ・・・あっあっあっあっ・・・くうううーーーっっっ」。
 オスの目が大きく見開かれ、動けないはずの身体が小刻みに痙攣を始めた。それはまさに射精が目前に迫っている事を示していた。

 ♀「うぐうっ!!くうっ!」。
 激しくグラインドを繰り返しながら、エマグラは膣口の筋肉にぐぐぐっと強い力を込めた。

 ♂「うぎゃゃあああっっっーーーっ」。
 オスの口から絶叫のような悲鳴が上がる。彼女が膣口を強烈な力で締め上げたために、彼のペニスへの血流と精液がせき止められたのだ。

 ♂「ぬひぃぃぃっ・・・く、苦しい、たすけてっ・・・」。
 オスはその快感と苦痛の谷間で、白目をむいてのけぞっている。

 ♀「まだっ、まだっ、我慢しろっ、うぐぐっううっ・・・」。
 まるで獣のように髪を振り乱して、エマグラが最後の快感を貪る。

 ♂「あうううーーーーっ、し、死ぬっっ、ああああっっっ・・・ううっ・・」。
 あごをガクガクとさせ、口から大量のよだれを流しながら、オスは襲いかかる快感に必死で耐え続けた。エマグラの激しい動きは、彼に気絶させる間も与えず、絶え間なく絶頂感を送り続ける。

 射精することさえ出来れば少なくとも一時の休息が得られるのだろうが、エマグラのどん欲な性器はそれを決して許さず、根本をせき止められたまま、射精寸前の絶頂感が何度も何度も繰り返されることを意味している。それは彼女が満足するまで永遠に続く無限地獄のようなものだ。 

 ♀「うああんっ・・もう・・少し我慢しろっ・・・ああっ!」。
 ♂「あぐぐぅっっっーーーっ・・・あうううっっっ・・・たすけて・・もうダメっ」。
 
 二人の、いや一人と一匹の壮絶なバトルを、他のオンナたちが面白そうに眺めている。
 ♀「エマグラ、すごくたまってる」。
 ♀「ほんと、そのオス、とてもおいしそう、オレも、楽しみだ」。
 ♀「うん、このオスのアンアン、とてもいい、オレもすごく興奮した」。
 ♀「エマグラっ、やりすぎ、オス殺すな、オレまでマワせ」。
 だれ一人として、この哀れなオスの身を案じる者はいない。彼らにとってのオスとは家畜同然であり消耗品でしかないのだろう。

 ♂「あひぃぃぃっっーーーっ、うあっうあっ、はっはっはっ・・・あうううっっっ」。
 ♀「う、うるさいっ、あああんんっ、き、キモチイイっ、も、もう少しだけ・・」。
 ♂「あぎぉあああっ、くおおっっっっーーーっ、も、もうイヤっ、お、おかしく、おかしくなるっっっっーーっ、や、やめてっっあっ、あううっ」。
 ♀「あはああんっ、いいっ、いいわっ、もっ、もっとぉっ・・・」。
 ♂「もういやっ・・・かはあああっ・・・、た、たすけて・・許して・・」。
 ♀「だ、だめっ、も、もっとぉっ・・・我慢しろっ、あああんっ・・・」。
 ♂「あああっーーーっ、だめっだめっ、だめっーーーっ、ああああっ」。
 ♀「きゃああんっ、いっ、いいっっ!!!」。
 ♂「ぎゃあああああっっっ!!!」

 そしてオンナの快感の絶頂を告げる絶叫とオスのひときわ大きな悲鳴とが重なった時、この永遠に続くかと思われたバトルがひとまず終わった。

 大きく体をのけぞらせたエマグラが、静かに身体を崩して前のめりにうっぷす。肩ではあはあと息をしているが、ホホが上気し顔の表情にも満足げな様子がうかがえる。一方で下敷きになったまま、彼女に強制的につきあわされ続けていたオスのほうはというと、気絶こそしていないものの、まさに息も絶え絶えと言うところだった。
 
 ♀「どけっ・・、次はオレだっ」。
 そのアンニュイな静寂と平安を破るように声を上げたのは、ついさっきエマグラとの争いに負け、初乗りの権利を譲らされたネイラだった。ネイラはつかつかとエマグラの真横に立つなり、両手で乱暴に彼女を払いのけた。

 突然の狼藉にバランスを崩したエマグラはそのまま地面にはじき飛ばされた。ジュポッという音がして、彼女の膣穴からオスのペニスが姿を現した。その肉の柱からはさっきまでのバトルの激しさを示すかのようにまだ湯気が立ち上っている。エマグラの女に捕らえられ、無理に根本を堰止められた上に、強制的に噴き上げさせられたものの残滓が、あたりに飛び散らかった。

 そしてネイラによって地面にはじき飛ばされたエマグラの股間からも、今搾り取ったぎかりの白い液体がぽたぽたと地面の上にこぼれ落ちる。久しぶりに満足のいく交尾をし、その余韻に浸っていたエマグラは、ネイラの悪意に満ちたその行動に一度はキッとにらみはしたものの、しかしそれ以上何もいうことなく素直に場所を譲り、再び快楽の余韻を楽しむかのように目を閉じた。

 ネイラはオスの前に仁王立ちに立つと、オスの身体の値踏みをするかのように、彼を黙って見下ろす。その美しい目元に残忍な光が宿っていく。

 ♂「た、たすけてください・・・」。

 無駄なこととは知りながらも、男は蚊の泣くような声で、目の前に立つ絶対権力者に対して慈悲を求めた。いや求めずにはいられなかった。ここのオンナ達の交尾の激しさは、彼が逃げ出してきた部族のものとは比較にならないほど激しいものだった。

 最初の一人目を相手にしただけで、もう精も根も尽き果てた状態だというのに、休みなしに2人目、3人目と立て続けに責め続けられたのでは、とても身が持たない。まして彼を取り囲んでいるオンナ達の数を考えたら、このままヤリ殺されてしまうのが確実に思えてきた。
 
 ♂「おねがい・・・です。せめて・・・少し、休ませて・・・・」。

 オスの必死の願いが聞こえているのか聞こえていないのか、ネイラはただ、その美しい素顔を少しゆがめただけで、哀れなオスを見下ろしているだけだ。回りのオンナ共も同じようにただニヤニヤしているだけで、何を考えているのか分からない。妖しいムードが最高潮に達しようとしたとき、突然ネイラが堰をきったように大声で笑い出した。

 そして周囲を見渡しながら、侮蔑をこめて言った。
 ♀「このオス・・・休ませてほしい、だって・・・。バカ!!」。

 とたんに、 
 ♀「きゃはははっ、休みたい、休みたい、休みたい・・・」。
 ♀「オスのくせ、オンナに休ませてほしい、いった・・・」。
 ♀「なまいき、オスのくせにナマイキ・・・・」。
 ♀「みせしめ、お仕置き、罰・・・オスこらしめる・・・」。
 ♀「きゃっほー、オシオキ、オシオキ、すき、すき・・・」。 
 周囲のオンナ達も口々にオスにめがけて集中口撃を浴びせかける。

 ♂「あ・・・ごめん・・・でも、でも・・・」。
 オスは事態がますます悪い方向に向かっていることを悟ったが、もはや後の祭りだった。オンナ達がずんずんとオスの近くに集まってきた。

(つづく)
  

      小説のトップへ戻る    その3へ戻る     その5へすすむ

灼熱の荒野の果て(4)