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灼熱の荒野の果て (3)
この時代のオンナとオスの関係とは、判りやすく言えば、アリとアブラムシの関係に近いと言えるだろうか。アブラムシはアリの巣の近くの木に住み、アリに甘い蜜を提供する。アリはその代わりに外敵からアブラムシを守る役目を担う。
またミツバチの世界になぞらえてみても良い。彼らの圧倒的多数はメスによって構成され。一般によく見る働き蜂は全て雌だ。そして蜂社会を支配する女王蜂のもとに、少数のオス蜂が飼い殺しのように養われている。
文明や社会構造が崩壊し、人類の末裔達は小集団の部族毎に分かれ、それぞれが狩猟と採取だけで生きながらえている。残留放射能の影響で出生率が大幅に低下し、また染色体の異常が男女の比率を極端なものに変えてしまった。
圧倒的多数の女性達と極少数の男性達。しかも文明の残滓をほとんど失い、原始時代さながらに変貌してしまったこの社会。そんな絶望的な環境のもと、生き残った女達は、独自の世界を作り始めた。有能な指導者の下に部族を構成し、自給自足の生活を女達だけで作り上げていった。一方精神面でも弱くなってしまた少数の男達は、ただ女達によって養われるだけの生活に甘んじていた。毎日をただセックスに明け暮れるだけの生活は、男たちをますます脆弱な存在へと変えていった。
100年もしないうちに男は「オス」と呼ばれるようになり、ただ生殖行為のためだけの存在になり果てていた。オスは一人で自活する力を失い、部族毎に囲われ飼育されていた。オスは部族における共有財産となり、時には部族間による取引の材料にもなった。もはやヒトではなく家畜と同様の存在でもあった。
オスの日常は部族のオンナ達に精を提供することだけがその役目だった。部族によってはその扱いに大きな開きがあり、種族を繁栄させる種馬として大切に扱う部族があるかと思うと、消耗品のように欲望のままに集団で酷使しツブしてしまう部族もある。
後者のグループではオスがいなくなると、他の部族を襲ってそこに囲われているオス(この場合は比較的若いオスがその対象となるが)を奪い取ってくることが、しばしば行われた。略奪されたオスの運命は悲惨で、集団で嫐りものにされ酷使され、わずか数日のうちに干からびて死んでしまうと言われている。そのことがますますオスの絶対数の減少を招き、オスを巡る部族抗争が激化する要因にもなっている。
彼を見つけたオンナの集団が、オスを大切に扱ってくれる部族である可能性は、限りなくゼロに近かった。それは彼女達の言動のひとつひとつに現れていた。
「おれ、オス食べるの久しぶりだ」。
「うんそう、まえにツブしたオス、弱かった」。
「そうそう、太陽が3回出るまでもたなかった」。
「このオス大丈夫、だってまだ若い」。
「そうだ。きっと長持ちする、思う」。
びりびりと身にまとった、わずかばかりの衣服が引き裂かれる。彼があげる悲鳴が彼女達の被虐心をますます高めていく。しかし若いオスはそんな彼女達の心理など理解できず、本能的な恐怖によって泣きわめくばかり。
「いやーーーっ、いやっ、助けて・・・あああっ・・・・」。
金縛り状態の身体を突っ張らせ、目にイッパイの涙をたたえ、周囲を取り囲むオンナ達のひとりひとりに物乞いをするかの目を向けていく。
彼の視界にはいってくるオンナは全部で10人。あとの10人は遠巻きにしているのか、地面に横たわったままの彼からは見えない。
彼女達は、男が育てられた種族とは違って、一様に大きな体をしていた。髪の毛は黒と言うよりは栗毛に近く、みんな肩先まで伸ばした髪を紐のようなもので束ねている。浅黒い肌に大きな目、今は獲物を前にして黒い瞳がぎらぎらと光っている。筋肉質の肢体を獣の革で作った衣服が、胸元と下半身だけを覆っている。美しさというよりも動きやすさを重視した機能一点張りの服装だと言えた。
むんずっ、あらわになった男の肉柱を、オンナのひとりが鷲づかみにする。
「うううううんんんっっっっ・・・・・」。男の口から切なげな声が漏れる。
彼の中心では、彼の意志には関係なく、オンナ達に囲まれているという、ただそれだけでオスのシンボルが大きく勃起していた。荒野をさまよい続けている間は、ただ排泄にしか使用していなかった器官が、何日間ぶりかで本来の機能に目覚めていたのだ。ただ乱暴でしかない彼女の指の動きでさえ、彼の本能を狂わせるには十分な刺激だった。
「このオス、感じてるか?」。
「おお、十分に感じてる。今すぐ食えそう」。
「よおし、それじゃ食うぞ」。
「食え、食え、次はわしが食うから、早く食えっ」。
「ああんっ、ああっ、ダメ、ダメっ、怖い。いやっっ!」。
男が精一杯の声をあげて泣きわめく。手の指の先がぴくぴく動くが、身体全体は依然として金縛りにあったままで、棒状に身体を突っ張らせたまま固まっている。ただしもし身体を動かせたにしても、この人数のオンナに囲まれているのだ。アットいう間に取り押さえられ、手足を固定されてしまうだろうから、同じ事ではあるのだが・・。
「うるさいっっ!! だまれっ!!」。
バチーン!!
オンナのうちの一人、ちょうど顔の右隣に腰を降ろしていた、細身で神経質そうなオンナが、彼のホホをひっぱたいた。
「ひっ・・・・」。
「泣くな、うるさい! 今から交尾してやる、、泣くなっ」。
「ひっく、ひっく、だ、だって・・・」。男は声を落としたものの、しゃくり上げながらまだ泣きじゃくっている。
「ネイラ、怒るな。若いオス怯えてるだけ。怯えすぎるチンコすぐ小さくなる。アソコくわえる、すぐ気持ちよくなる、怯えるない。すぐ、アンアンって言う。心配ない」。
男の男根をいじり回している、少し年長のオンナがすかさず彼女をたしなめる。
「ふんっ」。ネイラと呼ばれたオンナはぷいっと横を向く。
「それじゃ・・・・最初、おれから、いく」。
年長のオンナは、ネイラの反応を無視して、ためらうことなく、オスの下半身の上に自分の身体を重ねようとした。そのとたん・・・
「エマグラっ!まてっ、最初、おれから」。ネイラがそこに割ってはいった。
「なにおっ!」。すかさずエマグラと言われた年長のオンナも反応する。
一匹のオスの身体の上に、屈強なオンナふたり乗りかかり、押し合いへし合いして、一本のペニスの奪い合いが始まった。回りのオンナ達は、二人のなりゆきを面白そうに眺めているだけで、決して手を出そうとしない。
「ああっ。痛いやめて・・・、うっ、ぐっっ・・・」。
固く勃起した男根を二人のオンナが力任せに引っ張り合う。
今やオスの顔の上にしっかりと腰を落としたネイラは、腰に力をかけエマグラの身体を少しでもオスの中心から遠ざけようとする。ネイラが力をこめるたびに、彼女のアソコが彼の顔全体に押しつけられる。目や口も覆われたまま圧迫された男は、たちまち呼吸困難に陥る。
「うっぷっ・・・ううっ・・・・ぷっ・・」。
よっほど苦しいのか、彼の顔全体が真っ赤になり、動けない身体をガタガタと揺すって抵抗する。
一方、エマグラの方とて負けてはいない。あと少しでオスの肉柱をくわえ込もうとしていた瞬間をネイラに邪魔されて、彼女は本気で怒っている。太股全体で男の両足を挟み込んだまま両膝の上に腰をおとし、両手ではしっかりと肉柱を掴んだまま決して離そうとはしない。
「オマエどけっ、これ、おれのもの」。
「うるさい、うるさいっ、最初にのる、はおれのほう」。
「なにぉーーっ、このおっ!!」。
オンナふたりの争いはますます激しさを増していく。とうとう髪の毛を引っ張ったり、胸元を覆っている布をひっぺがし、乳房を鷲づかみにしたりする始末だ。壮烈な戦いのはずなのだが、しかしどことなくエロチックなフンイキが漂っている。その証拠に下敷きにされた男の顔全体と両膝の上からは、じっとりと湿り気のある液体がしみ出していた。オンナふたりは争いながらも発情をしていたのだ。
一方、下敷きにされたオスの方もまた感じていた。息を止められ、二人の体重を全身で受け止めながら、恍惚の表情を浮かべていた。もっともその表情はネイラの腰の下敷きになっていて、外からは見る事が出来なかったのだが・・。二人のオンナの4本の手でもみくちゃにされながら、彼の男根はかつてないほどガチガチに勃起していた。
もう我慢できないと、オスの身体が訴えるかのようにプルンッと震えたその瞬間、ちょうどオンナ達の戦いにも決着がついた。
一瞬の隙をついて、エマグラがペニスから両手を離し、全身の力をこめてネイラの身体を左手へと振り払ったのだ。
「あっ!!!!」。
ネイラの身体はそのままバランスを崩し、オスの上体を離れ地面の上へと転がり落ちる。すかさず彼女は、驚くべき反射神経で飛び起きて身構えたが、しかし再びエマグラに戦いを挑む事も、男の上に乗りかかることもしなかった。ただ悔しそうな表情で、戦いの勝利者とその下に組み敷かれた獲物を交互に眺めるだけだった。
エマグラのほうはというと、もはやネイラのことなど忘れたかのように、ただ眼前に横たわっている戦利品だけを見て、にっこりと微笑み、チロッと舌なめずりをする。そしておもむろに、彼女の目の前で天を向いてそそり立っているものに両手を添えると、ズリッズリッと膝の上からオスの中心にむけて移動を開始した。
やっとのことで酸欠状態から開放され、まだ肩で息をしている彼の方はと言うと、その妖しいまでに発情している彼女を見たとたん、恐怖の表情を浮かべた。こういう状態になったオンナに犯されることは、オスの身にとってとても危険なことであることを彼は本能的に感じとっていた。
「ああっ、だめっ、こ、交尾なんかしたくないっ・・」。
ようやく首の筋肉が動かせるようになったのか、男はイヤイヤをしながら訴える。そのオスの動作がよっぽどおかしかったのか、エマグラはさらに微笑む。
「ふふっ。交尾キモチイイ。とてもキモチいい。チンコ立てたオス、最初イヤイヤいう。交尾はじまる。すぐにアンアンいう」。
そう言いながら、いつのまにか定位置についていたエマグラは、右手でオスのものを掴むとそのまま、自分の中にくわえ込んでしまった。
ズブズブズブッ・・・・。ぐちゅぅーっ。
「ああああーーーーーっ、ひいいいっっっっっーーーーっ」。
叫び声をあげたのは、オンナではない。もちろん犯されるほうのオスからだ。
ひ弱になってしまった未来の男の身体の中で、ただひとつだけ逞しい存在である男根が、逞しくなった未来の女の身体の中で、今も柔らかくデリケートな存在である女陰の中に飲み込まれていった。
「あふぅぅっ。くうううっっっ!」。
すっかりとオンナの中に飲み込まれたオスは、目を見開いたまま、必死で何かに耐えようとするかの表情をみせている。もはや言葉を発することも出来なさそうだ。
エネグマはまだ、騎乗位でペニスをくわえただけにすぎない。まだ実際に腰を動かしてすらいない。それなのにこのオスのこの反応はどうした事だろう。彼女を始め周囲を取り囲んでいるオンナ達も、このオスのその反応に興味を示し始めていた。
「このオス、おもしろい。まだ食っただけなのに・・・」。
「顔みろ、いい顔してる。これ、アンアンの顔」。
「エネグラのアソコつよい。つよい。このオスよわい、よわい」。
「おいっ、エネグマ、早く動け。もっと見たい」。
オンナ達の声援に応えて、エネグマはゆっくりと腰を動かし始めた。
(つづく)
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