旅の恥はかきすてですか?  (5)

 
  
 「ひっどぉーい!」。
 「ほんとっ、許せないなぁ、2組のやつら・・・」。
 「うん、うん、これはゼッタイにオシオキが必要だよね」。
 「そうよ。あいつらに汚されてないかチャンと検査しないと・・・・」。
 「うんうん、検査だよ、ケンサ・・・」。
 「ついでに、他にも悪いところがないか、みせてもらってぇ」。
 「2組の安西らなんかには、うちら負けてないモン」。
 「これはやっぱり、うちら1組の名誉の問題よっ」。
 「まぁまぁ、それはそれとしてねぇ」。
 
 女の子達の雲行きはどんどんと妖しい方向へと向かいつつある。光一は改めて自分の不注意さを後悔していた。しかしいくら後悔したからって、事態が好転するはずもない。

 つまりは、さっきまでお風呂場でさんざん彼を玩具にして、きゃあきゃあと騒いでいたのは、2組の子達であって、今ここにいる子達とは違っていたというわけだ。しかもこの子達つまり1組の子達と、あの2組の子達は、けっこうライバル関係にあって、お互いが共に競い合っていたことだけは分かる。

 「あの・・・ごめん、でも・・・もう今晩は遅いし、明日もあることだから・・・」。
 光一はなんとか、その場を切り抜けようと理性に訴えかける作戦に出た。

 「何をいってるのよっ、あなたが悪いんでしょ、2組のアホ連中に鼻の下を伸ばして、いったい何をされちゃったのよ」。
 「お風呂場っていうことは、真っ裸でエッチなこといっぱいしたんじゃないのぉ」。
 「きゃーっ、エッチィ!」。
 「ほんとっ、添乗員のくせにお客さんの女子高校生に手を出したんだから、これは大問題だよねぇ・・・」。
 「ねぇ、先生呼んでくる?」。

 「あっ、だめっ!」。
 光一は先生というコトバに過剰に反応した。理性に訴える作戦は大失敗だ。むしろ逆効果だったみたいだ。ここで先生を呼ばれたりなんかしたら本当に大問題になってしまう。会社に連絡されて間違いなくクビ。新聞に書き立てられでもしたら、もはや光一の将来は永遠に変質者の烙印を押されて、社会から抹殺されてしまうだろう。
 「だめです。お願い、先生にだけは言わないで!」。

 「へぇーっ、先生にいいつけたらダメなんだ・・」。
 「はい、スイマセン、それだけは勘弁してください」。
 「ねぇ、そんなこと言ってるけど・・・みんなどうする?」。
 「ふーん、あたしたちに口止めしてほしいというわけね」
 「そぉねぇ、どっしょかぁ・・・」。
 「あたしは黙っててあげてもいいよぉ、でもタダってわけには、ねっ!」。

 もともと多勢に無勢ということで、女の子達のほうが立場的には強かったものが、この「先生に言わないでほしい」という光一の弱みを握ったことで、今や決定的に女の子達の優位が確定してしまった。

 「あんたさぁ、お風呂であいつらと何してたのよっ」。
 「何をって・・・別に何も・・・」。
 「ふーん、こんな状況だってのに、まだシラを切り続けるのぉ、それってカワイくないなぁ、どんどんアンタの立場が悪くなるよぉ」。
 「いや・・だから、ボクはただお風呂に入ってたら、いきなり女の子達が乱入してきて・・・・、ボクはだから・・・でも逃げ出せなくって・・・」。
 「ふーん、で、襲われちゃったんだぁ」。

 「えーーーっ、襲われちゃったのぉ」。
 「男のくせに、か弱い女の子に犯されちゃったんだぁ・・」。
 「きゃあーーっ、エッチぃ、やらしい、変態っ!」。

 光一の顔がかぁーっと赤くなる。な、何を言いだすんだよっ、いまどきの女子高生ってのは・・。

 「いや、違うって、ボクは何も・・・・」。
 「ふーん、で、どうだったの?」。
 「何人ぐらいとエッチしたのぉ、2組の奴らって淫乱だからなあ・・」。
 「いや、だから、エッチなんかしてないんだって・・」。

 「へえー、そうなのエッチしてないなんて言うんだ・・・」。
 「お風呂場に乱入してきた女の子達に囲まれて、ただそのヌードみて興奮してただけなんだって」。
 「やぁだ、なにそれーっ」。
 「ひょっとして、あんた機能不全の人?」。

 (な、なにをいいだすんだ。機能不全ってインポってこと、でもなんで女子高生のくせに、そんな難しい四字熟語を使うんだよ。いやいや、そういう決めつけはいけないんだったな・・・。ってかノンビリそんなこと考えている余裕はない、ここは・・)
 
 「ち、違うって、インポなんかじゃ・・・」。
 「あっそう、そうなんだ、やっぱり女の裸みて、鼻の下のばしてたんだぁ」。
 「きゃははっ、チンチンだけおっ立ててぇ?」。
 「やっーだー、キモぉいーーーっ」。
 「さいてーーっ」。
 「ちょっとまって、それじゃあ・・・まだシテないのよねっ」。
 「はははっ、わかったーっ、何もしてなかったから・・・だから一人でオナニーなんかしてたんのねぇ・・」。
 「きゃあーっ、さみしーーーっ、しっかもー、かわいそすぎーっ」。

 光一はしだいに腹が立ってきた。こいつらいったい何様なんだ。いくらお客様だからって、こんなの非常識すぎる。こんな真夜中に他人の部屋に乱入してくきて、やりたい放題。こんな不良女学生達に辱められる理由はないんだから。光一は両肩に力を込めると、両腕を押さえつけていた女の子達を一気に振り払った。

 「もういいっ、いいかげんに離してくれっ!」。
 「きゃあんっ」。「きゃっ!」

 女の子達は不意をつかれて悲鳴をあげて払い落とされた。勢いがついていたためか、彼女達はそのままそこに尻餅をつき、着ていた浴衣の裾がみだれる。まっ白い太股とその奥の下着が丸見えになってしまった。 

 「あっ・・・・ごめん」。
 「なにをするのよっ」。
 女の子達の非難の視線が光一に集中する。しかしここでひるんだんじゃあ、彼女達の思う壺だ。光一は浴衣の裾を直そうともしない少女の股間に、目が吸いよせられるのを無理に我慢しながら、言うべき主張を言うことにした。

 「悪いけど、もうみんな帰ってくれ。明日もあるし、ここはボクの個室なんだし、もうボクも疲れたから、今日の所は大人しく自分達の部屋へ・・・」。

 と突然、その発言が遮られる。
 「ちょっとぉ、何をごたくさ言ってるのよぉ。女の子に暴力ふるっておいて、ここで帰れっていわれて、それで済むと思ってるわけぇ」。
 「そうよぉ、ひどい男ねぇ、あーあ、さやか痛そう・・・」。
 「えっ・・・」。

 さやかと言われた女の子は光一の右側で太股をさすっている。浴衣のは大きくはだけて、パンツも何もかも丸見えのままだ。うっ・・・光一はそれが彼女達の見え透いた演技だとは判っていても、もうそこから視線がはずすことができず、反論もできずにしどろもどろになっていく。

 「あ・・いや・・暴力だなんて・・・」。
 「あんたさぁ、女子の浴室に侵入して、のぞき行為をやったあげくに、今度はお客の高校生に暴力ふるうって、ちょっとヒドイんじゃないのっ」。
 「ちょっ、ちよ、女子の浴室って・・・ちがうって、ボクは・・・」。
 「なぁにぃ?まだシラをきるつもりぃ。ほんとにとんだエロ添乗員だわっ」。
 「エロ添乗員っ、許せないなぁ・・・」。
 「ほんとっ、こんな奴にはきつーいオシオキしてやらないとね」。
 「そうよ、そうよ、花の乙女の修学旅行に同行してるってのに、部屋であたし達をオカズにオナニーしてたんだよ・・・」。
 「それだけでも許せないと思わない?」。
 「そうだそうだ。許せなーい」。

 だめだ。光一はこの後の展開を想像して身震いした。このままいくとさっきのお風呂以上にすごいことが起こるはず・・・。

 光一はだっと勢いをつけると、そのまま一気に廊下をめがけて飛び出した。
 いや、飛び出そうとした・・・。
 ううんん・・正確には飛び出すつもりだった・・・・
 しかし脱出は失敗した。

 光一の行動はすでに彼女達にはお見通しだったのだ。勢いをつけて光一が立ち上がろうとしたとたんに、周囲の女の子達が一斉に光一めがけて飛びかかってきたのだ。タックルの要領で腰にしがみつく子、浴衣の裾を捕まえる子、すかさず腕を両手でかかえ込む子・・・

 光一は彼女達の体重を支えきることが出来ず、そのままよろよろっと、その場に押さえ込まれてしまう。光一の身体の上にもさらに他の女の子達がのしかかってくる。

 「うわっ・・・なっ・・離せっ」。

 「へぇーっ、あたし達から逃げようっての」。
 「ほんとっ、大人しくさえしてたらかわいがってあげようと思ってたのに・・・」。
 「しかたないねぇ、いつものやる?」。
 「そうねぇ、しかたないわよね」。

 「ちょっと、助けてくれっ。何をするんだよおっ!」。
 「ふふっ、知りたい?」。
 「今からあなたは、何をされるのでしょうか・・きゃはははっ」。
 「なあっ、頼むからもう勘弁してくれよっ!大人をからかうのもいいかげんにしないと・・・」。
 「ばぁーか、大人だからこそしてあげるんじゃない」。
 「そうよ、そうよ。大人だもんねぇ」。
 「くそっ、ど、どうするつもりなんだよおっ」。
 
 女の子達は、乱暴に光一の衣装をはぎ取り始めた。きゃあきゃあという嬌声の仲で、あっといまに浴衣も下着も何もかもが、あっというまにはぎ取られ、布団の上に仰向けにされてしまう。両手や両足にも女の子達が群がって体重をかけているので、全く身動きも出来ない。ちぢこまった下半身がふたたび女の子達の視線にさらされる。

 「もおっ、やめてよっ・・・はずかしいって・・・」。
 「きゃっきゃっ、女の子みたいにはずかしがってるわ」。
 「なんかさ、いつものよりコーフンしない?」。
 「うんうん、いい感じ・・」。
 「いつもみたいにガキんちょ相手とちがって、やっぱ大人の男ってのがいいのかな」。
 「うんそうだと思うよ・・・」。

 「おい、君たち・・何をしようと・・・・」。
 「ふふふっ、とおっても楽しいことよ」。

 そういうと、そのうちの一人が、光一のちぢこまったあそこに手を伸ばすと、それを指先でやわやわと揉みしだき始めた。

 「あっ、おいちょっと、やめて・・・」。
 「あははっ、感じちゃってるぅ」。
 「早くさっきみたいに大きくなあれっと」。
 「この人のってけっこう立派だよ。きっととってもキモチいいかもよぉ」。
 「あおっ・・・、あくっ・・ちょっと、やめろって・・・」。
 
 部屋中にこもった、女の子の甘い香りが、指先の刺激に相乗効果を与えて、光一のペニスはアッという間に、彼の意思とは関係なく大きくそそり立ってしまった。

 「あははっ、立った立ったぁ。これでもう拒めないよぉ。じゃ、今日は誰からいく?」。
 「ちょっと、キミ達ほんとに何をする気なんだよっ」。
 「ふふふっ、そんなの、キミだってわかってるでしょ。ここまできたらあとは、もう決まってるじゃん」。

 やばい。本当にヤバイ。このままでは・・・。
 光一はなんとか抵抗しようと試みたが、相手は女の子とはいえ十人もの大勢。それが手にも足にも体重をかけて押さえつけられているわけだから、全く身動きすら出来ない。せいぜい腰を振って指先の攻撃をさけようとしても、そんなの何の抵抗にもならない。せいぜい女の子達を楽しませているにすぎない。
 
 「ふふっ、ねぇこれからどうなるか、本当に知りたい?」。
 「うっ・・・オマエら本当にやめろっ・・・・」。
 「あーあ、ナマイキな口たたいちゃって。これからみんなに犯されるってのに、そんな口きいていいのかなぁ」。
 「えっ?何?・・・犯される?」。
 「そうよ。逆レイプっていうの。これからみんなでキミのことマワしちゃうのよぉ」。
 「ふふっ、すごいでしょ。幸せでしょ」。
 「そんな・・・イヤだよっ」。
 「イヤだっていっても、もうキミには拒否権はないのっ。だってさ、キミが同意してたんじゃ、レイプになんないじゃん」。

 「まさか、そんな・・・レイプって、ボクは男だし、そんなのサカサマじゃ・・・」。
 「だから逆レイプなんでしょ。女が男を犯すから逆レイプ、わかる?」。
 「そんなの無茶苦茶じゃ・・・」。
 「いいのいいの、あたいらいつも、こうして時々中学生ぐらいの子を捕まえては楽しんじゃってるしぃ・・・」。
 「今晩は、ちょうとキミがその獲物になったって訳よ」。
 「くそっ・・・離せっ、いやだっ・・・」。
 「ほんとっ、往生際の悪い男ねぇ。んどうだから、もうやっちゃいましょうよっ」。
 「そうね。じゃ・・・誰からいく?」。
 「いつもみたいにじゃんけんでってので、どう?」。
 「じゃそうしよっ。じゃんけん・・・・」。

 光一の意思に関係なく、彼女達はじゃんけんで順番を決めだした。
きゃあきゃあという黄色い声を聞きながら、光一は身動きも出来ず絶望的な気持ちになっていた。いったいこれからどうなってしまうのだろう・・・
 修学旅行第一夜。まだまだ長い夜は終わりそうにない。



 つづく
 

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