逆援助交際の男     (その4)

 
   まだ射精の余韻でひくひくしている俺に、女達は一斉に非難の声を浴びせてきた。
 
 「あーあ、いっちゃったぁ・・・ちょっとぉ、だめじゃない、早すぎるわよぉ」。
 これはたぶんエリちゃんの声。心なしか声がとがっている。
 「そうよぉ、もっと我慢してもらわないと、私たちが楽しめないじゃない」。
 これはナツミさんの声。

 「あの、ああ・・ごめん・・・。あんまり刺激が強すぎたものだから・・・」。
 俺は精一杯の弁解をする。全く自分でも制御できないほど刺激的だった。目隠しされて縛られていることがそんなに刺激を生むのだろうか、ひょっとして俺、マゾの素質でもあるのだろうか。そんなことをぼんやり考えながら。

 「ねぇ、この人こんなに早いんじゃ、私たちを満足させるのには役に足たないんじゃなくて?」。
 「そうねぇ・・・」。 
 「いっそのこと今日はキャンセルして帰ってもらう?」。
 「えっ!!」。
 ちょっ、ちょっと待ってくれ、タンマ。

 俺は突然飛び出したキャンセルという言葉に仰天した。キャンセルするとはつまり、逆援の不成立を意味することになる。マンションまで呼びつけておきながら、それはないだろうとは思うが、「早漏」というのは女性側が「役立たず」として解約するには十分な理由でもある。しかし俺としては、それだけはなんとしても避けたい事態だ。

 「ちょと待ってください。今のは・・・。ナツミさん、エリさん、お二人とも誤解してるよ。普段の僕はこんなんじゃないんだから。今日はお二人があまりにステキなのと、このシュチエーションのせいなのかな、なんかいつものペースがとれなくて・・・」。

 「・・・・」。
 気まずい沈黙。イヤだよ。今更帰れったって、それに・・・・。これは何があってもこの誤解を解いて、キャンセルなんてことにならないようにしないと。

 俺が話しかけようとしたとたんに、女二人のくすくす笑いが聞こえだした。そしてその笑い声は次第に大きなものになっていく。アイマスクをされているので何がどうなっているのかがわからないが、まるで何人もの女の子達に囲まれていて、その子達に一斉に笑われているかのような、そんな錯覚(?)に陥った。

 「はははっ、おっかしい・・・・」。
 「ほーんと、チンチンおっ立てたままで、なに見苦しい弁解ばっかしてるのよ」。
 「こーんなにだらしない男は、私たちで徹底的にイジめてあげないとね」。
 「そぉよね。オシオキしておかないとね」

 と同時に、誰かの手(といってもナツミさんかエリさんしかいないんだろうけど・・と思っていたけど)が、むんずと俺のペニスをつかんだ。柔らかい指の感触。さわさわすりすりとベニスの愛撫を始める。ん、なんだ?俺は混乱した。

 いつのまにか俺の下半身はギンギンに勃起を始めていた。今だしたばかりだというのに不思議なぐらいに臨戦態勢を維持している。下半身にドクドクと血液が逆流して、ああっ、また堪らなくなってきた。うっ・・・それにしてもなんというテクニックなんだ。

 「えっ、あっ・・な、なに?あうっ」。もう・・・いったいどうなってるんだ。自分の身体が自分の身体でないみたいだ。体中がカアーッと熱くほてっきた感じだ。

 「ほらっ、そろそろ効いてきたみたいよ」。
 「ふふふっ、そのようね」。
 「あの・・・な、何が効いてきたって・・」。
 ナツミは俺の発した質問を無視して、俺に向かって宣告をする。
 「キミね、キャンセルしようと思ったんだけど、またすぐに勃起させてくれたから、もう一回だけチャンスをあげるわ」。
 「えっ、ホントですか?」。
 「ええ。ただし、キミが本当に私たちを満足させてくれたらっと言う条件でね・・・」。

 下半身を嬲っている指の動きがますます早くなり、指先がうねうねと動くたびにペニスの先端に強烈な快感が襲いかかる。どうしたんだ、なんでこんなに敏感になっているんだ。たかがテコキじゃないか。それにさっき出したばかりだというのに・・・。うっ、気を抜くとまたいってしまいそうだ。
 
 「うっっつ、いいですっ・・・どんなことでもがんばりますっ、だからキャンセルだけは・・・うっ・・」。
 「なによぉ、またいっちゃいそうじゃないのっ。いっちゃだめなの。キミは絶対に勝手にいっちゃだめなのよっ!」。
 「そうよ。キャンセルされたくなかったら、射精を自分でコントロールなさい。きみはね、今晩一晩、私たちの玩具として奉仕してもらうのよ」。

 そうか。彼女たちの考えていることがなんとか理解できたような気がした。これは少々ツライことになりそうだけど、こうなったからには頑張るしかない。

 「はい、わかりました。どうぞ僕の身体を自由にしてくださって結構です。こうなったらとことんつき合いますよ。どんなに無茶苦茶にされたって文句も言いませんかし頑張りますから」。
 俺は覚悟を決めて彼女達に告げた。下半身にもぐっと力を入れて、指戯に翻弄されていたペニスに自制を強いることにした。

 とたんに「やったあーーっ」。という複数の女達の歓声が聞こえた。ン??・・なんか二人だけでしゃないみたい・・・もっとたくさんの女の人の声にも聞こえたけど・・・。そんなはずはないだろう、多分それは気のせいだろうな。

 「それじゃさ、約束したんだから、その通りがんばってね。今晩はキミは楽しんじゃだめなのよ。わかってるわね、楽しむのは私たちだけなんだからね」。

 ナツミさんの声が聞こえたと思うと、俺のペニス、もはやギンギンに張りつめてしまっているものの先端に、ぬるっとしたものが被さってきた。なんだこれ・・・。そしてそれが、スルスルスルっと根本にまで降りてくる。・・・・、なんだ?コンドームか。でも、ということは・・・。

 「それとさ、前もって言っとくけど、出したくなっても勝手に出しちゃだめよ。キミはできるだけ我慢して、私たちが気持ちよくなるためだけに頑張るのよ。いいわね」。
 「あ、はい・・・・・」。

 返事をしたものの、なんかスゴイことが始まりそうな予感がした。ひょっとしたらコレって大変なことを約束させられてるんじゃないだろうか、俺は約束したことを少し後悔し始めていた。しかし今更もう後戻りなんてできるはずもないのだ。

 「それじゃ、始めましょ・・・」。
 「ふふふっ・・・」。
 「くすくすくす・・」。
 ナツミさんの宣言とともに、部屋全体に複数の人間の動く気配が感じられた。 

 さらにさわさわさわ・・、しなやかな指の動きが俺の首筋から胸板にかけての部分をなで回す感触。うっ、くすぐったくてキモチいい。でもなんか怖い・・・。その時くりくりっと乳首を指で強くつままれる。なっ、なんだぁ、いったいどうなってるんだ。

 「あああーーーっ、なっ、なにを・・・」。
 「ふふっ、乳首で感じてるのね。かわいいわっ」。

 さらに指の動きは下半身から足にかけてにも。さわさわさわ・・。ううっ、くすぐったくって、ヘンな感じだ。さっきからビンビンになっているペニスの先端がぴくぴくと痙攣したように動く。おなかも、そして背中にまで手が忍び込んでくる。ううっ、これはたまらない。いったい・・・。

 「な、ナツミさん、そんな二人同時になんて・・・ううっ・・・」。

 俺の問いには誰も答えないで、沈黙のまま・・といっても女達の含み笑いのような声だけが聞こえる中で、俺の全身のあちこちがいじり回されている。突然あったかい肉のかたまりが顔面を襲った。
 「うぷぷぷっっっ・」。

 俺の口がなにかヌルヌルとしたものによってふさがれる。目が見えないと言うことは、心の準備もないままに全てが突然に襲いかかってくる。ジャリジャリした感覚とぬめっとした感触、そして特有のこの匂い・・・間違いない。これは唇なんかじゃないアソコだ。つまり二人のうちのどちらかが俺の顔の上にアソコを押しつけてきたたのだ。

 「ふふっ、それじゃガロさん、ガンバって気持ちよくさせてちょうだいね」。

 ナツミさんの声が上から響く。まるでアソコがしゃべっているみたいだ。俺の顔全体が彼女の秘部によって押しつぶされる。なるほどクリニングスでキモチよくさせてくれってわけか。それじゃ、心を込めてサービスしてあげよう。もともとクリニングスは得意としているのだ。

 俺は唇と舌の共同作業で彼女を下から舐めまわすように攻め始めた。女の性感のツボは心得ているつもりだ。俺は下半身の怒張をしばし忘れてクンニに神経を集中させた。そうしないと身体全体に襲いかかってくる指の攻撃によって、あっという間に射精させられてしまいそうだったからだ。

  ぴちゃびちゃ・・・・イヤらしい音を響かせて、俺は唇と舌を総動員して彼女の秘部全体をなめ回した。そしてさらに舌先を丸くつぼめて彼女のアソコの入口に舌をはわせる。そのまま膣口から女性の神秘の奥底へと進入した。ぬるーっとした粘液が俺の口の中にも流れ込む。少しだけしょっぱいナ。つまり彼女は俺のテクに反応して性感をどんどん上昇させているのだろう。

 「あんっ、ううんっ・・ああっ、キミ・・・なかなか・・う、うまいわ・・・」。
 ナツミさんの歓喜に満ちた声が聞こえてきた。このまま責め続ければ・・・、俺はさらに彼女のクリトリスにむけて舌をはわせる。あえてさっきまでは微妙にここへの刺激をハズしてきた。つまりジラシておいてから、ゆっくりと責めたてるのだ。

 「きゃああんっ、あんっ・・そこだめよぉっ・・・」。
 
 ナツミは腰全体をずらして、ますますアソコを俺の顔全体に強く押しつける。きっと俺のテクでたまらなくなっているんだろう。ここまでは計算通りだ。おびただしい愛液があそこからにじみ出してきて、俺の顔はもうグチャグチャだ。押しつけられすぎて息ができなくなってきた。少し苦しい・・・。 

 突然、下半身に何か圧迫感のあるものが乗りかかってきたと思ったとたんに、ギンギンに勃起したままでぴくぴくしていたペニスにも何かが覆い被さってきた。

 
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